小学校訪問 活動事例: 一日交流事例

概要

実施日

2008年5月30日(金)9:15-14:40

訪問校

泉佐野市立 長南小学校

交流参加者

小学生:5年生 124名、 6年生 118名、2年生-4年生 344名
関西国際センターで日本語研修中の外国人大学生:37名
東アジア日本語履修大学生プログラム&日本語学習者訪日研修
(シンガポール、タイ、フィリピン、インド、スリランカ、メキシコ、アゼルバイジャン、ロシア)

カリキュラム上の位置づけ・ねらい

小学校:「総合的な学習の時間」

  • 外国の方からいろいろなことを教えてもらい違う文化に触れる。
  • 日本の文化を自ら確認する。
  • コミュニケーション力を向上させる。

KC:「日本文化社会理解/交流プログラム」

  • 小学生に自分の国の文化を伝える。
  • 小学生の考え方や生活、小学校教育への理解を深める。
  • 地域に暮らす子供たちの日本語にふれ、日本語の多様さを知る。

詳細目次

  1. 準備から実施まで
  2. 事後のふりかえり
  3. 参加者の感想
  4. 担当教師の感想

準備から実施まで

事前準備

小学生

  • 関西国際センター研修参加者の出身地について調べる
  • インタビュー用の質問を作る
  • 紹介したい日本文化を考え、資料を作る
    例)たこ焼き、法隆寺、折り紙・・・

関西国際センター研修参加者

  • お国紹介用ミニポスターを作成する(紹介したい内容の写真や図などをA3の画用紙にまとめる)
  • 小学生にわかってもらえるように話す練習をする
  • 日本の教育制度について書かれた文章を読み、ディスカッションを行う

当日の流れ

1時間目(9:15-9:30)講堂

歓迎集会

  • 2-6年生、関西国際センター研修参加者集合
  • 校長挨拶
  • 児童代表挨拶 → 関西国際センター研修参加者代表挨拶
  • 関西国際センター研修参加者自己紹介 (名前・出身地等)

休憩

教室へ移動

2時間目(9:45-10:30)各教室

授業体験

  • 2年生グループ「図工」(名前のカード作り)
  • 3年生グループ「国語」(説明文)
  • 4年生グループ「国語」(詩)

休憩

5・6年生がそれぞれ関西国際センター研修参加者を迎えにいく

3時間目(10:45-11:30)

【5年生】講堂
  • 歓迎の歌、リコーダー演奏
  • アイスブレイク
    じゃんけん列車・大縄
【6年生】教室
  • 関西国際センター研修参加者の自己紹介
  • グループ交流
    インタビュー(聞き取り)・日本の紹介

休憩

移動

4時間目(11:40-12:25)

【5年生】教室
  • 関西国際センター研修参加者の自己紹介
  • グループ交流
    インタビュー(聞き取り)・日本の紹介
【6年生】講堂
  • 歓迎の歌、リコーダー演奏
  • ミニ運動会
  • グループ交流
    玉入れ大会

給食(12:25-13:05)各教室

給食交流

昼休み(13:05-13:25)校庭

遊び

掃除(13:25-13:40)校舎

掃除

5時間目(13:45-14:40)

お別れ会 講堂

  • 5・6年生、関西国際センター研修参加者集合
  • 校長挨拶
  • 児童代表挨拶 → 関西国際センター研修参加者代表挨拶

校内見学 校舎
関西国際センター研修参加者 出発



事後のふりかえり

小学生

  • 関西国際センター研修参加者へのインタビューからわかったことについて発表する。
    →日曜参観で発表した学級もあり(保護者への発信)
  • お礼の手紙を書
    →関西国際センターでの歓送会の日に教師が研修参加者に手紙を渡す

関西国際センター研修参加者

  • 活動記録に感想を書く
  • 活動記録に書いた内容をもとにディスカッションを行う


参加者の感想

小学生

  • いっしょに本をつくってたのしかったです。くにのおまつりのおはなしもおもしろかったです。わたしもチョークやこめで、げんかんに、えをかいてみたいです。(2年生)
  • 外国のかたたちは日本のことばしゃべれるんかなって思っていました。外国のかたたちは日本語すらすらはむずかしそうでした。でも、37人の人が、外国の人なのに日本語しゃべれるなんてすごいと思いました。(3年生)
  • 日本と○○さんの国ではお金の価値が違うんだなと思いました。(5年生)

関西国際センター研修参加者

  • 日本の小学校を訪問したのはほんとにいい経験でした。ロシアの小学校と比べると、日本人の考え方が子供の時から違うようになるのがわかりました。日本人の小学生はいろいろな活動、例えば、そうじと食事をいっしょにやっていますが、私の国では個人として育てられています。
  • 小学校の見学で、学生のそうじの時間があってびっくりしました。ふつうはこんなことはお手伝いさんの仕事だと思ったからです。どうして掃除をさせるのか、私はびっくりしたから先生に聞くのを忘れてしまいました。助け合うという意識を作ろうとするのかもしれません。
  • 小学生たちはかわいくてとても親切だと思った。ある小学生はいつも僕の手を握って案内してくれた。その手は小さかったが、とても温かかった。これは私の国の小学生と比べると全然違う。シンガポールの小学生はちょっと冷たくていい成績がとれるように勉強してばかり。多分日本の小学校は専門的な授業の上に、学生を自然の中で遊ばせたりすることにも力を入れているのかもしれない。


担当教師の感想

小学生

成果

  • ささいなことが子どもたちにとって大きな驚きとなっていた。
  • 何より楽しくいっしょにすごしている様子がわかった。子どもたちの発表を真剣に聞いてくださったことがうれしかったようである。もっといっしょにいたいとの感想が多かった。来年を楽しみにしている様子が見られる。

提案・改善点

  • 可能であれば、帰国されてから手紙のやりとりなどができたらなと思う。
  • KC研修参加者からプレゼントをもらった子とそうでない子がいるので、これからはプレゼント(品物)は遠慮したいと思う。

関西国際センター研修参加者

成果

  • センターの研修参加者は、今回の訪問を大いに楽しんでいた。子どもが好きな者も多く、日本人の子どもと触れ合う機会があったこと自体が楽しい思い出になったようだった。
  • 日本の小学生の学校生活を実際に体験することができた。授業、給食、掃除などひとつひとつが研修参加者の驚きとなっていた。
  • 子どもの日本語を聞いたのは初めてという研修参加者も多く、日本語のバリエーションを知る機会となった。
  • 生徒と教師の関係、授業中の子ども達の態度、全員参加の音楽、工作など、実際に目にしたものを通して日本の社会、文化について考察する機会となった。
  • 小学生に伝えるための日本語とはどのようなものかを考え、実践する機会を得た。

提案・改善点

  • 各教室に分かれての交流では、関西国際センターの研修参加者がクラス全体に対して発表する形式で行われたが、小学生のみなさんが質問を遠慮している様子も見受けられた。はじめにクラス全体に自己紹介を行った後はグループ交流にしたら、緊張しないで質問していただけるのではないか。一方、センター側としても、今回のように研修参加者がクラス全体に話しかける形で交流を進める場合は、クイズ形式にするなど、スピーチ以外の方法も検討してみたい。
  • 各グループにセンターの研修参加者1名が入り、固定したメンバーでインタビュー形式の交流が行われたので、密度の濃い交流になったと思う。もし、小学生のみなさんが数カ国の外国人と話すことを希望されるのであれば、例えば、各グループで「食べ物」「学校」「家族」「気候」などを決め、途中でグループを交替し複数のセンター研修参加者にインタビューするというのも一案かと思われた。
  • センターの研修参加者は訪問中にいろいろ聞きたいことが出てくるようなので、可能なら、小学校への先生へのインタビュー/質問タイムなども設定されているとありがたい。

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