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国際交流基金関西国際センター15周年記念講演会
「コミュニケーションのための日本語教育と関西国際センターの実践」
を開催しました!

 

2013年3月30日(土)

 

国際交流基金関西国際センターは、2012年に設立15周年を迎えました。1年間にわたって様々な記念事業を実施して参りましたが、その締めくくりとして、2013年3月30日に「コミュニケーションのための日本語教育と関西国際センターの実践」と題して日本語教育講演会を開催いたしました。講師として、この分野の第一人者である国立国語研究所日本語教育研究・教育センターの野田尚史教授と迫田久美子教授をお迎えしました。

著名なお二人のご講演を聴けるとあって、関西にとどまらず関東や九州など日本各地から、大学講師、学生、日本語学校の先生、国際交流ボランティアなどたくさんの方々にご参加いただきました。

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講演会は、国際交流基金で日本語事業を統括する、上級審議役の吉尾啓介による開会挨拶で始まりました。続いて、会場の空気をほぐしつつ、続く講演への準備として、身近な日本語学習者の学習動機をA3大の紙に書いて見せ合うミニワークを行いました。講師の先生方も壇上から降りて、「日本人の夫のおばあさんと話したい」「初音ミクのコスプレをしてみたい」「残業代をもらえるようになりたい」など、様々な学習動機を楽しくレポートしてくださいました。

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場が和んだところで、いよいよ野田先生のご講演です。今回は「コミュニケーションのための日本語教育とは?」というタイトルで、既存の文型中心の教育の問題点を指摘するとともに、現在開発中の実践コミュニケーション志向のウェブ教材を紹介されました。

次に迫田先生から「コミュニケーションのための日本語教育研究を実践に活かすには?」というタイトルでご講演いただきました。日本語の文法として正しくても、使い方によっては失礼になってしまう誤用例などから、「聞き手(学習者)を尊重すること」「(教師が)教えるのではなく(学習者が)学ぶこと」が大切であるという主張を述べられました。

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休憩時間にはメインロビーで、Eラーニング開発班による「アニメ・マンガの日本語」「まるごと+(プラス)」等のウェブサイト紹介を行いました。また、関西国際センター図書館が所蔵する「関西国際センター研修修了生の著書100冊」の展示と、図書館ツアーも行いました。

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第二部では、関西国際センターの外交官・公務員研修、文化学術専門家研修、大学生研修を担当する日本語教育専門員が、教室と実際のコミュニケーション現場を繋ぐためのコースデザインや学習活動について紹介しました。関西センターでは様々なタイプの研修生が日本語を学んでいます。その特性やニーズを見つめ、それぞれに合った活動を計画し、提供していくことの重要性をお伝えしました。

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講演会後のアンケートでは、「学習者ニーズの把握、学習者本位の授業の大切さが分かった」「文型や構造ではなく、場面から考える日本語教育の話はとても興味深かった」という回答が数多く見られ、中には「今まで感じていた悩みが吹っ切れた」「目からうろこだった」のように、大きなインパクトを感じた方もいらっしゃったようです。
「学習者のニーズを再確認し、再度カリキュラムを作成して、授業につなげたい」という回答がありましたが、今回参加された皆様がそれぞれの立場で、この講演会を、今後日本語教育を考える上での一助にしていただけましたら嬉しい限りです。

参加された皆様、ご来場誠にありがとうございました。国際交流基金関西国際センターでは、これからも各関係機関と協力・連携しながら、日本語教育事業を展開して参ります。

 

講演会を終えて ~講師からのメッセージ~

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