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66カ国67名、平成25年度成績優秀者訪日研修・キヤノンベトナム日本語学習者訪日研修が無事修了しました!

 

 平成25年9月10日(火)、世界66カ国から成績優秀な日本語学習者を招へいする「平成25年度成績優秀者訪日研修」が2週間の研修を終え、無事修了式を迎えました。(同研修には、ベトナムの日本語弁論大会優勝者を招へいする「キヤノンベトナム日本語学習者訪日研修」参加者1名も加わり、参加総人数は67名となります。)

 本研修は、多種多様な国々で優秀な成績を修めている日本語学習者を招へいし、講義や文化体験、研修旅行を通じ、活きた日本語および日本文化・社会に触れ、日本への理解を深める機会を提供することを目的としています。参加者は、短い研修期間の間にさまざまなプログラムに参加し、自国ではできない経験を積んで帰ります。
 本年度参加者が経験したプログラムの一部を以下にご紹介します。

 

●大学生ボランティアとの大阪ツアー@大阪城、心斎橋 (8月30日(金)) 
 大阪城と心斎橋を周る大阪ツアーでは、大阪大学3名、関西学院大学1名の大学生の方々にご協力いただき、できるだけ日本語を使って日本文化と街を知ることを目標としました。
 大阪城では、大学生の方から直接説明を受けながら城内を見学しました。来日3日目にも関わらず、研修生たちは積極的に日本語で質問をしたり説明を受けたり、自らの日本語のブラッシュアップに励んでいました。城内では、「日本の伝統工芸品はすばらしいです」と研修生たちは感動した様子で本物の刀や甲冑の展示、合戦のミニチュア模型などを熱心に見入っていました。

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 歴史の勉強はもちろん、現代の日本を知ることも日本文化理解には欠かせません。その後は心斎橋へ移動し、ボランティアの方たちと大阪の街を散策しました。

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●日本文化体験(9月2日(月)、9月9日(月))
*落語体験
 世界各国で英語落語を公演されている桂かい枝様をお招きし、英語を交えた落語を体験しました。演目はもちろんのこと、落語の起源から扇子と手拭を使った落語独特のしぐさ表現まで、英語を交えつつ、丁寧に教えていただきました。また、幾人かの研修生は実際に高座へ上げていただき、かい枝様より落語の仕草を直接教わる機会もいただきました。狭い高座の上で座位は崩さぬまま、限られた道具と声色を巧みに使い分けて繰り広げられるかい枝様の落語に研修生は始終笑いが止まらない様子でした。

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*文化体験(和太鼓・合気柔術・書道・着付け・生け花)
 関西国際センターでは、研修生の日本文化理解を促進するために、他にもさまざまな文化体験プログラムを用意しています。今回は、和太鼓・合気柔術・書道・着付け・生け花の中から、研修生は各々の希望に沿って二個のプログラムに参加しました。合気柔術の授業では、川辺武史師範より合気柔術の心構えや受身の仕方、型などを学びました。着付けの授業では、今井喜美子先生より着物の種類や浴衣の着付けの方法、着物を身に着けたときの所作などを学びました。

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●研修旅行@東京~広島~京都(9月3日(火)~9月6日(金))
 研修旅行では、東京、広島、京都の全く違う顔をもつ三都市を周り、さまざまな角度から日本について学ぶことを目標としています。
 東京では、浅草や江戸東京博物館を巡り、徳川が築いた300年以上にわたる平和な時代に培われた江戸文化の豊かさや近代日本の歴史について勉強しました。また自由時間には、各自の希望に沿って秋葉原、新宿、渋谷などに案内しました。秋葉原は一番人気があり、多くの研修生が秋葉原に行った模様でした。道を尋ねたりお店で注文をしたり、初めての街で自分たちの日本語能力をいかすことができ自信もついたようで、翌朝は晴れ晴れとした表情で自分たちの昨夜の行動を報告してくれました。台風が近づく中、当日は奇跡的に天候もよく、研修生たちは思い思いに東京の街を満喫した模様です。

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 広島では、宮島に一泊しました。海のない国や気候の厳しい国からきた研修生は日本の豊かな海と自然、またそれを破壊せず伝統と島の自然を守りながら生活している人々の姿勢に心打たれている様子でした。翌朝、世界文化遺産に登録されている厳島神社を巡るオプションツアーを用意したところ、なんと67名全員が参加する結果となりました。短い日本滞在期間中に、できるだけ多くのことを学ぼうとする研修生たちの姿勢を強く感じました。

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 続いて、平和記念公園で戦争と平和について学習しました。資料館では添乗員の方より説明を受けたり、ビデオシアターで原爆記録映画を見たりして、原爆被害の恐ろしさについて学びました。研修生たちはひどく衝撃を受けた様子で、涙を流す者もいました。平和を願う気持ちは世界共通であることを再認識し、皆で犠牲になった方々のご冥福と戦争のない世がくることを祈りました。

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 京都では、清水寺、金閣寺、伏見稲荷大社など、歴史的な社寺仏閣を巡りました。添乗員の方より、仏教と神道の違いや参拝の仕方を教わり、古くから京都に根付いてきた伝統文化について学びました。建築を学んでいる研修生は、金閣寺の特殊な建築様式に感動した様子であらゆる角度から写真を撮影していました。

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●修了式・歓送会(9月10日(火))
 そして最終日、ホームビジットでお世話になった地域の方々、大阪ツアーでご協力いただいた大学生の皆さんをお招きし、関西国際センターホールで研修の締めくくりとして、修了式を行いました。当センター加藤誠所長より、全員に修了証書の授与が行われた後、研修生を代表して、ベラルーシ・パプアニューギニア・アゼルバイジャン・メキシコの4名の研修生が、2週間の思い出と研修に関わった人全てへの感謝の気持ちをこめて、答辞を読み上げました。皆、2週間の研修の中で、様々な体験を通じ、日本の生活や文化などへの理解を深めることができたと研修を振り返りました。
 その後の歓送会では、それぞれこの研修期間中に関わった人たちと楽しい思い出話を交わし、研修生たちより感謝の気持ちとして幾つかのパフォーマンスが披露されたあと、全員で歌を合唱し、この2週間の研修を締めくくりました。

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 本研修の実施にあたり、多大なるご協力をいただきました地域の皆さま、関係者の皆さまに改めて厚く御礼申し上げるとともに、今後とも引き続き関西国際センター事業へのご協力・ご支援のほど、改めてお願い申し上げます。

大阪大学HP:http://www.osaka-u.ac.jp/ja
関西学院大学HP:http://www.kwansei.ac.jp/index.html

 

※平成25年度研修対象国一覧(66カ国)
モンゴル、カンボジア、シンガポール、フィリピン、ベトナム、ブルネイ、マレーシア、ミャンマー、ラオス、インド、スリランカ、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、トンガ、パプアニューギニア、マーシャル、ミクロネシア、エルサルバドル、グアテマラ、コスタリカ、ドミニカ共和国、ニカラグア、パナマ、ホンジュラス、メキシコ、アルゼンチン、ウルグアイ、コロンビア、チリ、パラグアイ、ブラジル、ベネズエラ、ペルー、ボリビア、アゼルバイジャン、ウクライナ、ウズベキスタン、エストニア、カザフスタン、キルギス、グルジア、クロアチア、スロベニア、セルビア、チェコ、ハンガリー、ブルガリア、ベラルーシ、ポーランド、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ロシア、アラブ首長国連邦、イスラエル、イラン、サウジアラビア、シリア、トルコ、バーレーン、エジプト、モロッコ、ガーナ、ケニア、コートジボアール、セネガル、カメルーン、マダガスカル(順不同)

 

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国際交流基金関西国際センターでは、皆様からの温かいご支援・ご協力により各種事業を実施させていただいております。皆様からの温かいご寄附につきましてもお待ちしております。


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