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「国内大学連携大学生訪日研修(夏季)」研修生が神戸・堺を訪問:日本の防災と伝統産業について学びました。

 

国際交流基金は効果的かつ効率的な事業運営のため、外部機関との連携強化を進めています。

国内大学連携大学生訪日研修は、海外と日本の大学間の連携強化により国際的な大学間交流を促進するとともに、研修参加者が日本ならびに日本の大学への理解を深め、日本留学への関心を高めることを目的に実施しています。

2013年9月3日(火)、国内大学連携大学生訪日研修(夏季コース)の研修生:14カ国・地域の39名は、日本理解、特に日本の防災について学びを得ることを目的に、阪神淡路大震災記念人と防災未来センターとJICA関西(国際協力機構 関西国際センター)を訪問しました。また、同日午後には、日本の伝統産業に触れ、日本の文化や歴史への理解を深めることを目的に、堺市を訪れました。

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到着後、研修生は「こころのシアター」にて、3D短編ドキュメンタリー「東日本大震災 津波の傷跡2011-2013」を鑑賞。2013年春に3年目を迎えた被災地の現状と2年間の軌跡を映像で学習しました。

続いて、「1.17シアター」にて、阪神淡路大震災が街を一瞬で破壊していくすさまじい威力を、大型スクリーンの映像と迫力ある音響で体験。「大地震ホール」では、阪神淡路大震災で被災した人と街が復興に至るまでを描いたドラマを鑑賞しました。

その後は館内展示を自由に見学。語り部ボランティアの方から直接お話を伺ったり、学習コーナーで液状化の仕組みを見せてもらったりして、震災・防災への理解を深めました。

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人と防災未来センターで震災について知識を得た後、隣設するJICA関西(国際協力機構 関西国際センター)へ移動し、JICA関西業務第2課・DRLC(国際防災研究センター)の小野 済様より、「兵庫県とJICAによる防災に対する国際協力」について、ご講義いただきました。冒頭、JICA関西業務第1課課長 塩野 広司様より歓迎のお言葉をいただき、研修生からは代表のアレックスさん(英国・オックスフォード・ブルックス大学)よりご挨拶させていただきました。

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 小野様のご講義では、日本の災害に関する概要説明から始まり、兵庫県・神戸市が明治に国際港として開港されて以来、国際都市として発展してきたこと、そして、1995年の阪神淡路大震災を機に防災・減災の分野で先端都市として重要な役割を担ってきていることをお話頂きました。また、JICAについては、ODAを実施する政府組織で、二国間援助機関としては世界最大であること、有償資金協力、無償資金協力、技術協力で様々な活動を行う中、JICA関西では技術協力、特にODA諸国からの研修員受入事業をメインで行っていることをご説明いただきました。更に、震災を経験した神戸で、国内外のネットワークを持つJICAだからできることとして、兵庫県とJICAは、2007年に「被災と復興の経験を世界に伝えること」、「開発途上国の防災・復興を担う人材を育成すること」を目的に、DRLC(国際防災研究センター)を設置。防災分野研修の調整、実施、人的ネットワークの構築と活用等を通じて日本の防災ノウハウを世界に発信するDRLCの活動をご紹介頂きました。

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 研修生は、日本が被災経験を活かした協力活動を行っていることを今回新たに知り、皆興味深く小野様の講義を聞きました。講義後には、「防災研修に参加した研修員の帰国後のネットワーキングはどのように行っているのか」や「自分の国でも地震が起こる為、今回共感しながら学ぶことができた」等の質問や意見が交わされました。

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 午後は、堺市へ移動し、「線香」と「和菓子」の二つの伝統産業に触れました。堺市では、卓越した技能を有する伝統産業職人の方々を「堺市ものづくりマイスター」と認定し、学校機関等への出向き講義や工場見学の受入などを実施しています。今回は線香製造の「奥野晴明堂」様と、和菓子製造の「美乃や」様を訪れさせて頂きました。

 まず、堺の老舗線香メーカー「奥野晴明堂」の工場見学です。奥野晴明堂の大阪府伝統工芸士、奥野浩史様にご案内いただきました。線香の原料である香料は、乾燥木を粉末にしたもので、輸入元はタイやインドネシア、ラオスなど東南アジアが多く、それぞれ漢方としても使用されるそうです。この香料を粘土状にまとめ、線香の形にして、乾燥させる、更に、商品となる形の良い線香だけを選別して、ラッピング、という工程を実際に見せて頂きました。研修生は、線香の特別な香りや初めて見る工場の雰囲気、そして目の前で線香ができていく様子が大変興味深かったようで、職人の方々に次々に質問をしていました。

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 次に、堺伝統産業会館へ移動し、和菓子職人で浜寺創菓庵美乃やの代表取締役の高田 和夫様にご指導いただき、和菓子作りを体験しました。はじめに高田様より、「堺は千利休が生まれた場所で有名ですが和菓子の歴史もそれだけ深い。和菓子は食べる人に四季を感じてもらうアートでもある」とお話いただいた後、早速和菓子作りを開始しました。高田様のデモンストレーションに続いて、今回は冬のモチーフ:柿、梅、うさぎの3種類の練り切りに挑戦させていただきました。研修生は、繊細な作業に苦戦しながらも皆自分の作品に満足したようで、「食べるのが勿体無いです」、「国に持って帰りたいです」と嬉しそうでした。

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 今回の神戸・堺研修に際し、お世話になりました阪神淡路大震災記念人と防災未来センター、JICA関西(国際協力機構 関西国際センター)並びにDRLC(国際防災研究センター)、堺市文化観光局国際部国際課、堺市産業振興局商工労働部ものづくり支援課、奥野晴明堂、浜寺創菓庵美乃やの皆様、本当にありがとうございました!

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ご協力:

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JICA関西ホームページ:http://www.jica.go.jp/kansai/

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堺市ホームページ:http://www.city.sakai.lg.jp/

奥野晴明堂:http://www.osenkou.com/

浜寺創菓庵 美乃や:http://www.minoya.com/

※国際交流基金関西国際センターでは、日本語学習者訪日研修事業に関し、企業・団体様の冠スポンサー等のご支援をお待ちいたしております。(なお、規程に基づく審査がございます。)
企業・団体の皆様におかれましては、是非ともご検討のほどお願い申し上げます。

冠スポンサー事業ご相談連絡先:国際交流基金関西国際センター 村田曉彦
Tel. 072-490-2600


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