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寄稿:国際交流基金 関西国際センターと私 (立命館大学国際関係学部3回生 堂野絢子)

 

こんにちは。立命館大学国際関係学部3回生の堂野絢子と申します。大学では、国際交流基金関西国際センターの日本語研修生と立命館大学国際関係学部の学生との交流会運営を行う、RIRIE(国際交流委員会)という団体に所属しています。また、2013年2月13日から3週間、関西国際センターで国際交流基金と立命館大学国際関係学部との協定に基づく正規課程としてインターンシップを経験させていただきました。今回は、このような場をいただいて、非常に嬉しく思っております。拙文ではありますが、RIRIEの活動や、インターンシップで感じたことについて、書かせていただきます。

 

[国際交流基金関西国際センターとの出会い]

私がはじめて国際交流基金関西国際センターを知ったのは、約2年前、1回生の秋のことです。その当時、3回生の先輩方によって設立されたばかりのRIRIEという団体が主催する、関西国際センター研修生との交流会に参加したのがきっかけでした。国際交流基金関西国際センターには、大学生や高校生などの学生から、外交官・公務員、研究者など様々な研修生が海外から来ています。このときは、世界各地から集まった大学生研修生とともに、キャンパスをめぐり、彼らの発表のためのインタビューに答えるといった形式の交流会でした。さまざまな国の文化や考え方に触れ、刺激を受けました。また、研修生が流暢に日本語を話されるのを見て、日本語がこれほどまで多くの国の方に学ばれているのか、と嬉しくなりました。なによりも、外国に友人があまりいなかった私にとって、多くの国に友達ができることが楽しくて仕方がなく、交流会を自分の手でつくってみたい、とRIRIEへの参加を決めました。

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2011年11月 研修中の外交官の方々との交流会にて

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2012年1月 立命館大学:研修生との交流会にて

 

[RIRIEとは]

RIRIE(国際交流委員会)とは、立命館大学国際関係学部に所属する学生から成る学部公認の団体です。国際交流基金関西国際センターの研修生との交流を主な活動としています。
2011年、こちらのセンターでインターンシップを経験したことのある学生によって、センター研修生と大学生との交流を継続するためにはじめられました。現在では、大学院生1人、4回生1人、3回生6人、2回生1人の9人で活動しています。週に1回のペースでミーティングを行い、立命館大学国際関係学部学生への参加者の募集呼びかけや、会場確保といった、交流会の準備をしています。

 

[交流会]

関西国際センターから立命館に訪問してくださる研修生は主に、関西国際センターの国内大学連携大学生訪日研修プログラムや、日本語学習者訪日研修プログラムに参加する大学生の方々です。交流会は、関西国際センターの研修スケジュールの中に組み込まれ、公式のプログラムとして実施されています。また関西国際センターとの調整時には、立命館大学国際関係学部にも協力を受け、関西国際センター、立命館大学、RIRIEが連携して実施します。

交流内容は主に、研修生がグループで研究しているテーマについて、日本の学生に尋ねるインタビュー交流です。フリートークや日本語を使ったゲームを通して交流を深めることもあります。キャンパスツアーを行い、食堂で一緒にご飯を食べるなど、日本の大学を見ていただく機会にもなっています。

立命館大学国際関係学部からは、毎回12名~24名ほどの学生が参加します。「いろんな国の方とお話ができ、とても有意義だった。」「文化の違いから学んだ。」「これからも交流を続けていきたい。」といった感想をききます。中には、毎回積極的に参加している学生や、出会った研修生の母国へ旅行に行った際に、現地で再会し、交流を深める学生もいます。

私自身も運営側ではありますが、ほぼ毎回参加させていただいています。研修生との交流は本当に楽しく、新たな発見も多くあります。

Ritsumeikan Dono 2.1.jpg2012年5月 インタビュー交流会の様子

 

Ritsumeikan Dono 2.2.jpg2012年8月 日本語を使ったゲーム交流会の様子

 

Ritsumeikan Dono 2.3.jpg2013年8月 インタビュー後、班のメンバーと一緒に Ritsumeikan Dono 2.4.jpg2013年9月 フリートーク交流終了後、集合写真

 

[インターンシップ]

2013年2月13日から3月5日までの3週間、国際交流基金と立命館大学国際関係学部の協定に基づく大学正規課程の一環として、関西国際センターでのインターンシップに参加しました。関西国際センターでのインターンシップを決めた理由は、大きく2点あります。
1つ目は、普段の大学生として見る各国の方々と関わる仕事と、職業を通した目線で見るそれとでは、どのような違いがあるのかを知りたかったためです。2つ目は、具体的に「働く」ことに対してイメージが持てなかったので、就職を考える3年生に入る前に「働く」とはどういうことなのかを身をもって感じたかったためです。

このインターンシップでは、センターで実施する様々な業務を経験させていただきました。各国の研修生をサポートするためには、彼らの生活習慣、宗教、日本語の習熟度といった様々なことを考え合わせて、物事の説明の仕方や、研修プランを工夫し、準備をしていかなければなりません。これは、インターンシップをしてはじめて、身を以て理解したことです。また、「働く」、「社会に出る」ということに関して、自分にできることは本当にあるのだろうか、と漠然とした不安を感じていましたが、ひとつひとつの地道な作業の積み重ねが、大きな仕事として形になるのだということを学びました。

センターでお仕事をされている皆様はとてもあたたかく受け入れてくださいました。私の質問にも丁寧に答えてくださり、業務についてアドバイスをいただき、社会人としてしなければいけないことを教えてくださいました。

いくつも失敗がありましたが、私にも何かできることはあるのだと実感できたこと、社会で実際に働く方々のお話を伺えたことは、私にとって貴重な経験でした。

インターンシップ期間中はセンターの研修生用宿泊施設に宿泊させていただきました。そのため、研修生の方々と過ごす機会に恵まれました。様々なコースの研修生の方々とお話することができましたが、特に、大学生の研修生とは、休日も一緒に過ごすほど仲良くなりました。

彼らからは、いくつも「気づき」を得られました。例えば、日本人が戦争の意識から離れて生活していることです。夕食の席で、韓国・アメリカ・中国の男子学生が、真剣に北朝鮮への攻撃について話し合っていました。徴兵制のない日本では、男子学生が、自分が戦うことを前提に政治、軍事の話をしている様子など見たことがありませんが、彼らは、自らが戦うことも想定した話をしていました。

また、私自身が、日本についてよく知らないことにも気が付きました。研修生に日本や日本語について質問をされたとき、明確に答えることができませんでした。日本人として恥ずかしく感じました。また、立命館大学国際関係学部では、世界のあらゆる国々やその関係性について学ぶことが多いのですが、日本のことを学ばなければ、世界のことは考えられないと強く感じました。

そして、私が日本で当たり前だと感じていたことを、研修生が指摘し、褒めてくださることが何度もあり、日本にはいい面がたくさんあることにも気が付きました。

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2013年2月 研修生の終了式にて

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2013年2月 休日、研修生と料理室にてお昼ごはん

 

[現在:研修生との交流]

交流会やインターンシップを通して仲良くなった研修生のみなさんとは、今でも、メールやSNSのFacebookでつながっており、やりとりが続いています。センターの研修生の中には、研修を修了し帰国した後、再度来日し日本での半年から1年の留学をされる方も多く、「今、日本にいます!」と連絡をいただくことも多いです。驚くとともに、とても嬉しくおもっています。現在、立命館大学に留学中の元研修生の方々も数名いらっしゃり、彼らとは一緒にランチを食べるなど、交流を続けています。いつか、研修生の皆さんを訪ねながら世界中を旅するのが夢です。

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左:2013年9月  2011年度研修生、名古屋大学に留学された、ウクライナのオーリャさんと大阪、通天閣にて
右:現在、立命館大学へ留学中のベラルーシのアンナさんと(写真は2013年2月)

 

[最後に]

今、私は3回生の10月をむかえ、就職活動を本格的にむかえる段階にきています。センターの研修生との交流を通して、日本のことをもっと知り、日本のよさを世界に発信し、あらゆる国から日本へ訪れる人々を増やすことができるような職業につけたらいいなと考えるようになりました。そのためにも、しっかりと日本のことを学んでいきたいと思います。

最後になりましたが、この場をお借りして、インターンシップにてお世話になりました、国際交流基金関西国際センターのスタッフの皆様、研修生の皆様に御礼を申し上げます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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