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日本文化としての日本酒を学ぶ
41カ国55名の研修生が月桂冠大倉記念館を訪問しました

 

2014年1月17日

 

国際交流基金関西国際センターでは、官公庁、地方公共団体、企業、教育施設など、外部機関と幅広く連携し、効率的で効果の高い事業の実施に努めています。

 

このたび、大阪国税局のご協力により、関西国際センターで日本語を学んでいる若手外交官、公務員、研究者など41カ国55名の研修生たちが日本酒の魅力について学び、酒蔵を実地見学する「日本文化体験研修」に参加しました。

 

研修は午前中の講義と、午後の実地見学の2部構成で実施しました。

 

午前中は、関西国際センターで、日本酒の基礎知識に関する講義を受けました。

 

冒頭、大阪国税局の木村正之・課税第二部長より、開講のご挨拶をいただき、日本では国税庁が酒類業を所管しており、酒類の需要振興や輸出環境整備のため、様々な取り組みを行っておられることをご高話いただきました。

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続く、大阪国税局課税二部鑑定官室の増田・主任鑑定官のご講義では、まず日本酒が古くから人々の生活に密接な関わりをもちながら発展してきた様子について、日本人の暮らしの変化との関連性についても触れながらお話いただきました。

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続いて日本酒の製造技術について、様々な作業を必要とする酒造りの複雑な生産工程を図や写真を使いながら、わかりやすくご紹介いただきました。また、精米歩合や産地・蔵などによって味や品質が異なること等日本酒そのもののご説明や、伝統的な酒造職人である杜氏の存在や近年の酒の輸出状況など、様々な角度から日本酒についてご説明いただき、研修生たちは約1時間の講義に真剣に聞き入っていました。

 

ご講義の後の研修生からは、「若手酒造者の育成はどのようになっているのか」「中国への輸出量が低いが今後どのような戦略をとっていくのか」「輸出の際の関税率はどれほどか。今後変更はあるのか」「戦時中、ビールの生産が減少したという話を聞いたが日本酒産業へのそうした影響はあったのか」等々、活発な質問が多数寄せられました。増田・主任鑑定管は一つ一つの質問に対し丁寧にご対応くださり、研修生も皆日本酒への認識を新たに、関心を深めることができました。

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午後からは伏見へ移動し、月桂冠大倉記念館を往訪しました。月桂冠大倉記念館は1909年(明治42年)建造の酒蔵を改装し、1982年(昭和57年)に開設された酒の博物館です。
大倉記念館では二グループに分かれ、酒蔵と資料館の見学と利き酒を体験しました。

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酒蔵と資料館では、大倉記念館の方より展示物に関して丁寧な説明を受けながら、古くから受け継がれてきた酒造りの道具を見学しました。館内には、酒作りの際、職人たちが作業にあわせて唄い親しんできた「酒造り唄」が流れ、研修生たちはかつての酒造の雰囲気を楽しみました。

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伝統的な酒蔵では、1年で最も寒い時期に行われる寒造りと呼ばれる酒造りを見学しました。決められた時間通り吸水させた米を、号令にあわせ、ぴったりと息を合わせて引き上げていく様子に、研修生たちは感心して見入っていました。真冬にも関わらず、素手で冷水の中から米を引き上げる職人たちの姿から、日本人の古くから受け継がれてきた伝統に対する深い敬意を感じている様子でした。

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「きき酒体験」では、大倉記念館より五種の日本酒を用意していただきました。まず初めに、香りを味わう、舌の上で感触を感じる、飲み込まない等、利き酒の仕方に関するレクチャーを受けました。続いて、順にそれぞれの香りや味を楽しみ、事前にいただいたアンケートへそれぞれのお酒に関するコメントを記入しました。研修生たちは自国のお酒と比較したりしながら、五種それぞれに全く異なる香りや味を楽しみました。このように異なる日本酒を比較できる貴重な機会をいただき、日本酒の奥深さに触れることができました。

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丸一日かけ講義から実地体験まで経験できたことで、日本酒の魅力は勿論のこと、昔から受け継がれてきた酒造りに日本人の「ものづくり」にかける思いや、人々の生活と結びつき培われてきた日本文化の深さを知る日本酒研修会となりました。

 

大阪国税局、月桂冠大倉記念館の皆さま、ご協力誠に有難うございました。

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※今回の研修について、各メディアにてご紹介いただきました!
・日経新聞朝刊(1/18日付)
・大阪日日新聞朝刊(1/18日付)
・毎日新聞朝刊(1/19日付)
・朝日新聞デジタル版(1/18日付)
http://www.asahi.com/articles/ASG1K4HWLG1KPLZB12R.html
・毎日新聞デジタル版
http://mainichi.jp/area/osaka/news/m20140119ddlk27040200000c.html


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