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大震災を学ぶ:海外13カ国の大学生32名が神戸新聞社を訪問、編集局社会部磯辺康子氏の講義を受講しました!

 

国際交流基金関西国際センターでは、自治体や企業、教育施設など、外部機関と幅広く連携し、効率的で効果の高い事業の実施に努めています。

 

また、平成23年3月11日に発生した東日本大震災を契機とし、国際交流基金関西国際センターでは、大震災の経験と教訓を世界の防災に向けて伝え、そして東日本大震災から復興する日本の姿を世界に発信していくための取り組みを続けております。

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平成26年3月7日(金)、国内大学連携大学生訪日研修(冬季)に参加している13カ国の研修生32名が阪神淡路大震災記念 人と防災未来センター、神戸新聞社を訪問し、編集局社会部の磯辺康子氏の講義を受講する機会を頂きました。

 

今回の神戸研修旅行では、日本理解・防災学習のため、午前に阪神淡路大震災記念人と防災未来センターを訪問し、午後は神戸新聞社本社を訪問させていただきました。

 

阪神淡路大震災記念人と防災未来センターは、平成7年1月17日に発生した阪神淡路大震災から得た貴重な教訓を世界共有の財産として後世に継承し、国内外の地震災害による被害軽減に貢献すること、および生命の尊さ共生の大切さを世界に発信することを目的に、平成14年に設立された施設です。

 

U1.jpgまず、阪神淡路大震災記念 人と防災未来センターでは、阪神淡路大震災や平成23年3月11日に発生した東日本大震災等、日本で発生した地震や世界各国における災害について知り、防災・減災について学習しました。研修生は、語り部ボランティアの方からの説明を熱心に聞き、それぞれの国の災害について自分自身の知識や経験を話し合う姿が見られました。

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そして午後、神戸新聞社訪問です。
社会部編集委員の磯辺康子様に「災害時の報道について」の講義をしていただき、その後社内見学をさせていただきました。

 

神戸新聞社は、兵庫県内で部数・記者数第1位を誇る全国屈指の地方紙です。平成7年の阪神・淡路大震災では、本社ビルが全壊判定となる中、同じ被災者であるという目線から記事を書き、新聞を発行し続けました。また、東日本大震災発生以降、長期にわたり仙台に臨時支局を設け、継続した取材活動を行う等、震災・防災報道に力を入れています。

 

始めに研修生を代表して中国の馬嵐さん(南開大学)よりご挨拶させていただきました。

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講義は19年前の平成7年1月17日の神戸新聞一面を資料とし、当時のテレビ報道をビデオで見ながら解説していただき、当時の被害状況や救助活動等について壮絶な状況を想像しました。日本における地震の歴史として、阪神淡路大震災以前は、戦中・戦後に震災が続いた後、高度経済成長期には大きな地震がほとんど起こらなかったため、震災に関する報道が大きく取り上げられることがなく、防災対策についてもあまり進められなかったという事実を教えていただきました。そのような歴史の中で、戦後初めての都市型大地震が阪神淡路大震災でした。地震が襲ったのは人口の多い大都市であったという点に加え、「高齢化した」都市に起こったことによる被害の特徴や、老朽建築物の崩壊などの問題を取り上げられました。

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震災後の復旧・復興について、震災発生間もない頃の救助活動は地域の一般の方々がお互いに助け合い行ったこと、また、国内外からの多くの支援を受けたというお話に耳を傾けました。

 

また、震災時の全国紙と地方紙の役割についても触れられ、全国紙が外へ向けて支援を呼びかけることが役割であれば、地方紙は、被害の状況・規模を伝えるだけでなく、すぐに役立つ生活の情報や、より具体的な被害状況の掲載が求められるといいます。このことは阪神淡路大震災を通じて、神戸新聞が全国紙にはできない地方紙の役割、「被災者の視点で」の報道を追及して得た教訓であるとも仰いました。
最後に、災害報道で最も重要なことを教えていただきました。それは「継続性」です。大災害は発生時の衝撃はどんなに大きくても、時間が経つにつれ、被災していない人々、遠く離れ生活する人々からは、忘れられてしまいます。しかし、被災者の中には、心の傷や、経済苦など、長く問題を抱える人も多いです。また苦しい中で逞しく復旧・復興を目指し頑張っている人々がいます。また、災害はこの先もいつどこで起こるか分からないものです。そういった人々の状況を伝え続け、過去の経験から得た教訓を活かし防災について伝えていくことが災害報道で最も重要であり、19年前、ともに震災を経験し、現場で人々の生活を取材し続けてきた神戸新聞社だからこそできる「地方紙の役割」であると訴えられました。

 

磯辺様ご自身も、震災後、海外のさまざまな被災地を訪れ取材され、復興の過程、システムなど、日本で活かすことのできる情報を持ち帰り発信されるなど、ご活躍されています。

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講義の後は、活発な質疑応答が行われました。磯辺様は、今後もお互いの国から学び合い、研修生自身の知識を深めてほしいとの期待を述べられ、研修生からは今日学んだことを自国に帰って伝えていきたいという前向きな決意を聞くことができました。

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講義に続きまして、次は神戸新聞社内の見学をさせていただきました。まず、読者サポートセンター長の金居光由様に神戸新聞社についてご紹介頂きました。神戸新聞社では約300名の記者の方がご活躍されており、約560万人の人口を抱える兵庫県で56万部が発行されている地方紙であると教えていただきました。

 

続いて、社内見学に出発です。
まず、新聞記事が作成される編集局を見学させていただき、新聞が出来上がるまでの流れについてご説明いただき、新聞を作成する上で困難な点や、仕事の効率化のために工夫している点などをご紹介いただきました。実際に新聞が作成されている現場を目の前にし、研修生は緊張した面持ちで真剣に見学をしていました。

 

U9.jpg続いて、平成23年4月に開設された、報道展示室「ニュースポート」を見学しました。「ニュースポート」は神戸新聞の報道が一覧的に紹介されている展示室で、阪神・淡路大震災発生から1週間の、神戸新聞社と各報道機関との報道の取り組みについても、ドキュメントや紙面、写真パネルを通じて紹介されています。

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金居様は阪神淡路大震災の際、カメラマンとしてご活躍され、写真パネルの中には金居様が撮影された写真も展示されており、当時の経験談をお話くださいました。震災当時、震災した人々や救出活動の様子等を撮影することには人々の賛同は得られず、金居様ご自信も葛藤したが、プロの記者として震災の記録を残し、後世に伝えることが役目であり、復旧・復興を目指し頑張っている人々の思いを伝えるためにも、映像として残し伝えていくことが大切であるとお話いただきました。研修生からは、阪神淡路大震災について話を聞いたことがあったが、当時の被害状況等は詳しく知らなかったので今回の訪問で様々な情報や映像を見て、また、直接経験談を伺うことができ、報道の大切さについて実感したという感想が寄せられました。

 

神戸新聞社磯辺康子様、読者サポートセンター長金居光由様、本当にありがとうございました。 

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平成25年度国内大学連携大学生訪日研修(冬季):
韓国、中国、インドネシア、タイ、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランド、米国、スペイン、スロベニア、ポーランド、ルーマニア、ロシア(計13カ国、32名)

 

リンク:


神戸新聞社
http://www.kobe-np.co.jp/

 

今回は「報道現場」における災害を学ぶことができ、研修を通してより深く日本の災害に対する考えや取り組みなどを理解できたと考えています。 

 

東日本大震災に対する国際交流基金の取組
http://www.jpf.go.jp/j/saigai/03-04.html

平成22年度年報(東日本大震災に対する取組).pdf


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