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外交官・公務員研修生 防衛省防衛研究所(NIDS, National Institute for Defense Studies)を訪問

 

2014年4月3日 (木)
 国際交流基金関西国際センターでは、自治体や企業、教育施設など、外部機関と幅広く連携し、効率的で効果の高い事業の実施に努めています。

 

 今般、防衛省防衛研究所のご協力により、関西国際センターにて日本語を学んでいる世界35カ国から集まった外交官・公務員研修生達(39名)が防衛省防衛研究所を訪問する機会を頂きました。

 

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 防衛省防衛研究所は、防衛省の政策研究の中核として、主に安全保障や戦史に関しての政策指向の調査研究を行う機関です。また、自衛隊の高級幹部等の育成のための戦略大学レベルの教育機関としての機能も果たしています。また、2010年12月に安全保障会議及び閣議で決定された防衛大綱では、「安全保障に関する調査・研究を推進する」ことが掲げられ、特に東アジアの安全保障に関するスペシャリスト、研究者を多く輩出しています。これらの活動により、防衛研究所は日本の安全保障政策においてゆるぎない地位を確立しています。

 

 防衛省防衛研究所と外交官・公務員日本語研修生とは、2003年より毎年4月に意見交換会を実施しています。この日の訪問では、防衛研究所・国際交流企画官・2等空佐・谷口隆宏様、地域研究部長・片原栄一様、地域研究部北東アジア研究室長・松浦吉秀様、防衛政策研究室主任研究官・小塚郁也様、防衛教官・山口信治様、理論研究部社会経済研究室・防衛教官・田中極子様、理論研究部政治法制研究室・防衛教官・渡邊覚様にご参加頂きました。まず片原研究部長よりご挨拶頂き、次いで谷口2等空佐より防衛研究所の概要、研究内容、活動についてご説明を頂きました。その後、防衛教官・山口信治様より、『中国安全保障レポート2013』についてご説明・解説を頂きました。また、片原研究部長より、地域情勢に関するブリーフィングも実施いただきました。

 

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 その後、研修生との質疑応答の時間を頂き、研修生達からは「昨年末に安倍政権が発表した国家安全保障戦略(NSS)の中で積極的平和主義を打ち出していたのが印象的であったが、具体的にどういったことを計画しているのか教えてほしい。」(パキスタン)「日米中関係の中で、日本に駐留している米軍の存在はどのような影響を及ぼしていると言えるか。」(ギニア)など、タイムリーかつ鋭い質問が出されました。研究者の方からは、日本の防衛戦略について、具体例を交えながらご説明頂き、研修生達にとっても非常に有意義な意見交換の場となりました。

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 またその他、エジプト外交官からは、中東地域における民主化運動についてどう思うか、という質問があり、中東分野のエキスパートである防衛政策研究室主任研究官・小塚郁也様から、現在の中東情勢を理解する上での重要なポイントをご説明頂きました。

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 活発な意見交換会を終えた後、今回訪問の機会を頂いたことへのお礼をハイチ公務員のマケンソンさんからさせて頂きました。安全保障、国防、といった問題は世界共通の課題であり、こういった問題こそ、世界各国が協力し合って、解決していくものだと実感する貴重な機会となりました。

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 それぞれの参加国の将来を担う若手外交官・公務員にとって、また、将来、日本との窓口になることが期待される研修生達にとって、日本を含む東アジアの抱える安全保障について専門家と意見を交えることは、非常に有意義な時間となりました。

 

 今回の訪問に際してご協力頂きました、防衛省防衛研究所の皆様、どうもありがとうございました。

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防衛省防衛研究所ホームページ「フォトニュース


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