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平成27年度米国JET記念高校生訪日研修を実施しました!

 

米国JET記念高校生訪日研修は、東日本大震災で命を落とした2人の米国人JET(外国人指導助手)―テイラー・アンダーソンさん(石巻市・バージニア州出身)とモンゴメリー・ディクソンさん(陸前高田市・アラスカ州出身)―の業績を讃えるとともに、将来日米の架け橋となるアメリカ人の若者を育成するために、平成23年度より5年間継続して実施するもので、今年で最終回を迎えました。

 

本研修の実施にあたっては、多くの機関ならびに個人の皆様から、多大なご支援・ご協力をいただきました。皆様に厚く御礼申し上げるとともに、32名のアメリカ人高校生が経験した2週間のハイライトをご報告申し上げます。

 

7月10日(金)

東北研修旅行は、モンゴメリー・ディクソンさんが外国指導助手として働かれていた陸前高田市の訪問から始まりました。

 

最初に、陸前高田市立気仙中学校を訪問しました。鈴木利典校長先生からの被災体験についてのお話、給食交流、中学生からの合唱と応援歌の披露をとおし、被災後も前向きに一歩ずつ前へ進む中学生の姿に、アメリカの高校生も心を打たれたようです。

 

中学校訪問の後、陸前高田市役所にて戸羽太市長との質問会の時間を頂きました。「津波の前後で町の大きな違いは何か?」、「亡くなられたモンゴメリーさんと会ったことはあるか?」等、高校生からの質問に、市長には一つ一つ丁寧にお答えいただきました。

 

陸前高田市滞在中は、隣接する宮城県気仙沼市のホテル望洋に滞在しました。代表取締役社長の加藤英一氏より、震災当時のお話を伺うことができました。震災直後から、ホテル望洋で被災者を受け入れたご自身の経験をお話いただき、最後には「人との縁を大切に、明日を信じて一日を大切に生きる」というメッセージを高校生に伝えて頂きました。

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7月11日(土)

NPO法人陸前高田市支援連絡協議会 AidTAKATA主催、一般社団法人はなそう基金およびNPO法人Hope for Tomorrow共催による「日米高校生サミットin陸前高田2015」に参加しました。サミットには地元の日本人高校生も参加し、『「ノーマライゼーションという言葉のいらないまち」をつくろう!』というテーマのもと、日米両国の高校生が一緒に、市内を視察、今後のまちづくりについて考えを出し合い、発表を行いました。

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7月12日(日)

宮城県仙台市に移動し、宮城県で現在活躍中のJETプログラム参加者の方々から、お話をいただきました。将来JETプログラムへの参加に興味がある高校生たちからは、先輩から仕事内容や日本の暮らし、JET終了後の就職等、たくさんの質問が寄せられました。

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7月13日(月)

宮城県石巻市の訪問では、最初にテイラー・アンダーソンさんが教壇に立っていた渡波小学校を訪問しました。松浦達夫校長先生から歓迎のご挨拶を頂いた後、テイラー文庫を見学しました。テイラー文庫は、テイラーさんの意思を継ぐため、多くの方々の支援を得て、ご遺族により創設されました。本棚を制作された木工作家の遠藤伸一氏から、「夢に生きる」ことを教えてくれたテイラーさんの思いを形にしたとお話頂きました。その後、高校生は4年生とゲームや歌をとおして交流しました。

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小学校訪問の後、アメリカの高校生は石巻市内を視察しました。震災で亡くされたお子さんを思い作られた遠藤氏制作の「虹の架け橋」を見学した後、好文館高校生と合流し、一緒に、日和山、石巻NEWSeeを周りました。

 

日和山ではテイラーさんのご友人の佐々木恭子さんからお話を頂きました。テイラーさんの夢、大切な娘を亡くされたご遺族の思い、自然とともに生きていくということ、震災から4年という月日の中で感じられた佐々木さんの思いに高校生たちは、真剣に聞き入っていました。

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石巻NEWSeeの訪問では、武内宏之館長(石巻日日新聞社常務取締役)から、震災直後のお話、そして震災から4年経った現在の石巻についてのお話を聞くことができました。館内に展示されている、石巻日日新聞による震災直後の手書き壁新聞についても説明いただきました。

 

夕刻、テイラーさんが英語を教えていた英会話サークルKiwi Clubの皆さんとの交流会を行いました。好文館高校と石巻高校の高校生にも参加いただき、テイラーさんと縁のある方々との短くも楽しいひとときを過ごすことができました。

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7月14日(火)

午前に宮城県仙台東高校を訪問しました。歓迎式典では高校生による津軽三味線を披露いただき、その後、仙台東高校の高校生は英語を使って、日本文化を紹介してくれました。茶道や剣道を初めて体験するアメリカ人の高校生も多くいました。

 

午後は名取市に移動し、名取市立閖上(ゆりあげ)中学校跡地を訪れました。名取市総務課の林タケル様のご案内により、校舎内や屋上も見学させて頂きました。地震発生の時間で止まった時計等、津波の爪跡が生々しく残る様子を目の当たりにし、アメリカの高校生たちは衝撃を受けたようでした。

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7月16日(木)、18日(土)から19日(日)

大阪に戻ってからは、大阪府立泉北高校の高校生との交流、また同校のホストファミリー宅でのホームステイを経験しました。16日の交流では、英語の授業や日本文化授業に参加したり、なんば周辺を泉北高校生と一緒に散策したりしました。最初は緊張していたアメリカの高校生たちも1泊2日のホームステイが終わった後は、ホストファミリーと本当の家族のようになれたようでした。

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7月21日(火)

この日、東北や大阪で学んだことの集大成として、高校生は日本語で発表会を行いました。「帰国したら日本での経験を学校で伝えたい」、「またいつか東北に戻りたい」と強い意志を発表してくれました。

 

修了式には、在大阪・神戸アメリカ合衆国総領事館領事部アルフレッド・バレラ氏、外務省大阪分室浅野尚未室長、大阪府立泉北高等学校松井直樹教頭先生、仲野融先生にご列席賜りました。歓送会ではアメリカの高校生による歌の披露があり、お世話になった方々と楽しい時間を過ごしました。

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最後に、多方面で厚いご支援を賜りました、関係各所の皆様にスタッフ一同、心から御礼申し上げます。多くの方々の継続的なご協力なくしては、本研修を5年間実施することはできませんでした。改めまして、厚く御礼申し上げます。

 

ご協力機関(五十音順)

石巻市立渡波小学校、石巻ニューゼ、一般社団法人はなそう基金、NPO法人底上げ、NPO法人Hope for Tomorrow、NPO法人陸前高田市支援連絡協議会AidTAKATA、大阪府立泉北高等学校、Kiwi Club、チームわたほい、名取市総務課、ホテル望洋、宮城AJET、宮城県石巻好文館高等学校、宮城県国際経済・交流課、宮城県仙台東高等学校、陸前高田市、陸前高田市教育委員会、陸前高田市立気仙中学校

                                                           (了)

 


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