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新規事業「第1回タイ中等教育教員日本語ブラッシュアップ訪日研修」を実施しました!

 国際交流基金関西国際センターはさる2016年9月30日から10月28日にかけ、タイの中等教育機関で第2外国語としての日本語授業を行っているタイ人教師14名を対象にした訪日研修を実施しました。

 この事業はタイ王国教育省の要請により、タイ人教師の日本語能力のさらなる向上を図るため、同省と国際交流基金バンコク日本文化センターとの共催により実施したものです。

 研修中は、日本語の授業、伝統文化としての和太鼓体験、大阪の家庭を訪問するホームビジット、大阪府立日根野高等学校訪問などを実施しました。

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 以下、研修のハイライトとして、日本語の授業と大阪府立日根野高等学校訪問についてご報告します。

<日本語の授業>

 本研修の第一の目標は「日本語のブラッシュアップ」です。日常会話は問題なくできるレベルの研修参加者たちが、より幅広い場面で使われる文章を読んだり、まとまりのある話をしたりするのに必要な力を養うため、文字通り、毎日朝から夕方までびっしりと日本語授業を行いました。研修参加者たちはタイでは通常の学校業務が忙しいので、「今しかない!」とハードなスケジュールをむしろ待ち望んでいたかのように、常に楽しそうに貪欲に学んでいました。

 その学びの場は教室の内にとどまりません。学習を振り返る授業等では、教室の外で見聞きした表現も多数紹介、共有し、来日して肌で感じるからこそ可能な学習がどんどん展開されました。また、互いに助け合って学ぶ雰囲気も印象的でした。例えば、自分の復習のために作った文型のまとめの表をクラスメートにも配ったり、楽しく日本語や日本文化が学べるテレビ番組の情報を交換したりと、まさに切磋琢磨の研修となりました。

 研修の最終日には、1ヶ月の学習を振り返り、「研修に参加する前は、タイの高校で教えるなら、自分の日本語力で十分通用すると思っていた。でも今は、日本語をブラッシュアップし日本文化についての理解を深めることで、生徒たちにもっといろんなことを教えることができると実感した」という声が多数聞かれました。

 今回の研修で学んだことをそれぞれの現場に生かしていくことを期待しています。

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<大阪府立日根野高等学校訪問>

 到着次第、学校関係者の皆さまに温かく迎え入れていただきました。はじめに岸野校長に学校についてご紹介いただき、昼休みの食堂での生徒の方々との自由な交流をはさんだ後、同校の専門コースのひとつである子どもみらい専門コースの保育表現演習の授業を見学しました。数々の工夫が凝らされた楽しい絵本の読み聞かせ術に、研修参加者たちも童心にかえったように目を輝かせていました。

 続いて見学した地理Aの授業では、いくつかのグループに分かれてタイの文化紹介を行ったり、生徒の皆さまに日本の高校生活について質問したりして、活発な交流が行われました。

 授業見学後も学校内の施設や部活の様子を見学したり、教員の方々との交流会に参加したりと、研修参加者にとって日本の高校について学ぶ有意義なひと時を過ごすことができました。

 研修参加者からは、「先生方や生徒さんたちの温かさにとても感動した」、「タイの高校との共通点や違いを発見することができ、日本の高校の理解も深まった」、「この訪問で学んだことをタイでも話して教えてあげたい」などの声が聞かれ、大変貴重な学びの機会になったことがわかりました。

 ご多忙の折、訪問実現のためご尽力くださった岸野圭吾校長をはじめ、教員の皆さま、そして交流にご協力くださった生徒の皆さま、誠にありがとうございました。

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 本研修は大阪府立日根野高等学校の皆さまのほか、文化体験の先生方、ホームビジットを受け入れてくださったホストファミリーおよび地域の皆さまのおかげで、研修参加者が交流させていただいた皆さまの温かさに触れながら4週間を無事に過ごし、日本語運用能力の向上も実感して、「日本語をもっと上達させたい」という気持ちを高められる充実した研修となりました。本研修に多大なるご支援、ご協力を賜りましたことに深く感謝申し上げます。

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