2016年7月アーカイブ

平成29年度専門日本語研修(外交官・公務員)
2017年9月27日-2018年5月25日

1.jpg

 平成29年度専門日本語研修(外交官・公務員)が、2017年9月27日から2018年5月25日まで実施されました。この研修は国際交流基金と外務省の共同主催により、若手外交官および公務員を対象に毎年実施されています。研修は国際交流基金関西国際センターで行われました。
 平成29年度の研修には、アフリカ、アメリカ、アジア、ヨーロッパといった世界各地の34の国と地域から、合計34名が参加しました。具体的には、アンゴラ、アルゼンチン、アゼルバイジャン、バングラデシュ、ベナン、カンボジア、チャド、コモロ、コンゴ民主共和国、エクアドル、赤道ギニア、ハイチ、ホンジュラス、インドネシア、イラン、イラク、ケニア、ラオス、リベリア、マダガスカル、モルディブ、モーリタニア、モルドバ、モンゴル、モザンビーク、ミャンマー、ネパール、パレスチナ、パキスタン、セルビア、タジキスタン、ウルグアイ、ウズベキスタン、ベトナムといった国と地域です。

研修全体について
 研修は、8ヶ月で基本的な日本語を身に付けられるようにデザインされていました。日本の独特で特別な文化や社会を身近に感じるための活動(ホストファミリー訪問、茶道、日本舞踊など)も数多くありました。
 プログラムは、大きく以下の3つのカテゴリーで構成されていました。
 a.日本語学習
 b.日本文化・社会理解
 c.ネットワーク形成

日本語学習
 日々の日本語の授業は、外交官や公務員として自国から日本に派遣されたり、二国間の協力関係の中で日本の機関と関係する業務にあたる可能性のある私たちが、将来の職務に必要とされる実用的な日本語のスキルを身につけることを大きな目標としていました。
 私たちはとてもすばらしい先生方に教えてもらい、国際交流基金が開発した先進的でプログラムに合った学習ツールや学習環境(教科書、ウェブサイト、図書館、自習室など)を活用することができました。
 8ヵ月後、私たちは研修開始時に設定した、日本語の読み書きや話すことに関する自己目標の多くを達成することができ、そして地元の人々とも円滑にコミュニケーションがとれるようになりました。

日本文化理解

2.jpg

 日本は数千年続く文明を持つ、伝統的かつ近代的な国です。プログラムの一環として、日本文化のさまざまな要素を体験するための機会がありました。書道、和太鼓、生け花、和楽器、日本舞踊、着付け、茶道のような文化活動がその一例です。

3.png 研修の終盤には、上述の内容を含む文化的側面に重きをおいた様々な活動が行われました。研修後半の毎金曜日は、毎回違った日本文化を見学したり体験したりする日でした。

4.pngネットワーク形成
 私たちは、日本語の練習や文化や社会の理解、また友人を作るプログラムを通して、日本の人々と直接関係を築くことができました。私たちはグループとしても個人としても、日本の人々や多くの地域の団体と社会的な関係を作ることができました。日本人の優しさは、交流の時にいつもポジティブな印象を与えてくれました。

5.png

 関西国際センター研修生交流支援協議会に属する国際交流団体の方々は、多くの文化的・社会的交流活動に私たちを招待してくださいました。

全体研修旅行&自主研修旅行
 プログラムの一環として、私たちは全体研修旅行や自主研修旅行で日本中を旅行しました。全体研修旅行では広島、京都、東京などの都市を訪れました。東京では外務省(MOFA)や国際協力機構(JICA)の方々に会い、自国での日本のプロジェクトについての有益な情報を得ました。旅行中には、様々な歴史的・文化的な場所を訪問しました。広島では平和記念公園と原爆ドームを、京都では金閣寺を訪れました。

6-2.png 自主研修旅行では、私たちは個個人で北海道や長崎、横浜、東京などといった日本各地を訪れました。自主研修旅行での経験は、私たちがそれぞれに学習した日本語のスキルを使うことができ、地元の人々と意思疎通ができるようになったという確かな自信になりました。

OSIPP連携講座
 この研修では、関西国際センターと大阪大学大学院国際公共政策研究科との長きに渡るパートナーシップにより、連携講座が実施されています。講義は研修前半の毎週大阪大学の教授によって行われ、私たちが外交、歴史、教育など日本国内の色々な側面を知り、必要な知識を得られるように設計されていました。2017年10月27日から2018年2月2日まで、毎週2時間の講義を受けました。
 最終回の講義では初めての試みとして、私たち研修生の中の5名が、大阪大学で自国に関する講義をする機会をいただきました。発表者は、アンゴラ、アルゼンチン、アゼルバイジャン、イラク、ケニアの研修生でした。

7.png

 研修の最終的な成果の発表として、日本語でのスピーチ発表と展示発表の2種類の選択肢がありました。私たちはそれぞれ、1つあるいは両方を選択し、日本語で自分自身の国を紹介し、お客さんや先生たちからの質問に答えましたが、発表を通して自分たちの日本語のコミュニケーションスキルを示すことができました。

8.png9.jpg

さいごに
 専門日本語研修(外交官・公務員)は、私たちが日本語や日本の生活・文化を理解する手助けになるととてもよい経験になりました。センターの快適な宿泊施設には本当に感謝しています。
 忍耐強く優しい先生方や、センターの職員、地域の方々の支えがあってこそ研修の全過程を達成することができました。
 間違いなく私たちは、8ヶ月間の研修で日本社会の一員になったと思います。そして、今や私たちは、自国で日本を伝える日本事情大使だと自負しています。

アンゴラ外務省 法務部
ダ シルヴァ ドミンゴス ルイス

 この研修の実施にあたっては、外務省、財務省、国際協力機構、日本政府観光局、大阪国税局、堺市、大阪大学大学院国際公共政策研究科、田尻町立小学校、立命館大学、武庫川女子大学、国立民族学博物館、和泉市久保惣記念美術館、人と防災未来センター、国際ソロプチミスト大阪いずみ、大阪国際サイエンスクラブ、白鶴酒造、田辺三菱製薬、日本舞踊協会、中野幹子先生(筝・三味線演奏家)、関西国際センター研修生交流支援協議会をはじめとする様々な個人、団体の皆様からも多大なご協力をいただきました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

 

このアーカイブについて

このページには、2016年7月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2010年10月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。