日本語教育シンポジウム「ひらく・つなぐ・つくる 日本語教育の現場」国際交流基金関西国際センター

国際交流基金関西国際センター

報告レポート

分科会1「地域にひらく」

概要

分科会1では、日本語教育の中で行われている地域との関わりに注目し、こういった交流に関わる人たちが顔を合わせ、意見交換をする場を目指しました。

関西国際センターとも交流のある地元で活動されている方、他地域で同様の活動をされている方、行政で国際交流の担当をされている方など、非常に幅広い方々、総勢34名にご参加いただき、普段はお互いの活動について話す機会がない人同士で、さまざまな意見交換が行われました。

修了後のアンケートからは、「グループワークを通じて、交流のあり方等に気付かされることが多かった」、「企画をする際の参考になった」などの声が聞かれました。

全体の流れ(PDF)

研修と地域の関係

「欠かせない地域との連携:『日本語学習者訪日研修(大学生)』紹介」中島透(関西国際センター日本語教育専門員

関西国際センターで行っている本研修では、「これまでに学習してきた日本語を使う」「日本を体験し、理解を深める」「今後の日本語学習に役立つ発見をする」という目標のもと、インタビュープロジェクトやスピーチ、日本理解のためのディスカッション、文化体験などのプログラムを行っています。これらのプログラムを進めるにあったって、教室での授業と地域の方々との交流にどのような関係があるのかについて、紹介しました。

質疑応答

Q:このコースの募集時に、要求する日本語のレベルに規定をしているのですか?

A:このコースは公募制ではなく、提携大学から推薦される学生を受け入れています。初級修了程度というきまりがありますが、実際には、そのレベルに達していない学生が来ることもあります。

Q:修了生に対して、定期的に新しい教材を送るなど、日本語学習の情報を送っているのですか?

A:ニュースレターを送ってはいますが、教材を送るということはありません。研修後に、研修時の様子をホームページに載せたりもしています。

グループワーク1:交流経験のシェア

司会・ファシリテーター:石井容子(関西国際センター日本語教育専門員)中島透(同上)

1)まず、参加者自身がこれまでの経験を振り返り、テーマにそって考えたことを書きます。そして、お互いに紙を見せながら、グループで話し合いました。

結果例(PDF)

2)「(3)活動しにくかったこと/困ったこと」について、グループで解決の糸口を探しました。メンバーから出された紙の中から1枚を選び、その原因や解決法について話し合いました。また、全体でも意見交換が行われました。

ワークシート(PDF)

結果(PDF)

どのグループでも、個人で解決できるもの、研修生/学生の受け入れ先機関などとの交渉が必要なものの両方について話し合われていました。また、他のグループからの意見を聞き、新たなアイディアを書き留める姿も見受けられました。

グループワーク2:交流活動の企画

1)活動のふりかえり:ホームステイや交流会など、各参加者が普段行っている活動を振り返り、「事前」・「活動中」・「事後」に何をしているか、話し合いながら書き出しました。

ワークシート(PDF)

2)2)新しい活動を作る:もし、こんな外国人研修生がきたら・・・どんな活動をするか、グループで企画しました。

<研修生の情報>
・各国の高校で日本語を教える若手教師
 *初めて来日した人で、日本語のレベルは初級程度
・人数:20人
・研修期間:8週間

ワークシート(PDF)

結果(PDF)

3)グループごとの企画ができたところで、それぞれの交流活動をいつ、何回実施するのがよいか、全体で考えました。みなさんの意見をとりいれ、出来上がった活動計画が下の図です。

*どの時期がふさわしいかについては、色々なアイディアが話されました。

[文化体験]
文化体験は、早い時期にたくさん紹介するのがよい。興味があれば、あとは個人でも習うことができるし、ホームステイ時などにも体験できる。
学校交流と同時に、児童・生徒と一緒に体験する。
[学校交流]
学校交流は前半と後半に各1回で計2回行うのがよい。初回に気づいたことの答えを2回目に見つけることができる。また、小学生の日本語はわかりにくいので、小学生との交流は2回目に行うのがよい。
2回の交流は同じ学校でなくてもよい。
[地域の人との交流会]
2回は行いたい。
帰国前の交流会では、まとめとなるよう発表会などを行う。高校の教師だから、そのような観点の発表を聞きたい。
[ホームステイ]
交流会の後にホームステイをすれば、事前に研修生の様子も分かるし、知り合ってからうちに招くことができる。
できるだけ早い時期がよい。地域の情報を早い段階に知ることができるし、ホストファミリーと長く、親しく交流できる。
あまり時期が遅くならないほうがよい(3週目ぐらい)。
2泊または3泊にすれば、ゆっくりいろいろな活動ができる。
期間が8週間あるので、2回ぐらいあってもよい。

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